梅雨時の感染症は「まましゅっしゅ」で徹底予防!

2018.06.02

夏はさまざまな感染症が流行しやすい季節。

感染症の原因は、ウイルスや細菌などの病原体ですが、特に梅雨時は、高温・多湿のため、病原体が繁殖しやすい時期です。

 

この時期に注意したい感染症には次のようなものがあります。

 

 

 

●溶連菌感染症

 

主に“のど”に感染して、咽頭炎扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった病気を引き起こします。例年4月から患者数が増加傾向となり、6月頃にピークを迎えています。6月~7月末の流行は、1年で患者数が最も多くなります。

 

 

プール熱

 

プールで感染が広がることが多いプール熱は、、正式には咽頭結膜熱と言います。ただし、感染はプールを介したものばかりではなく、病院や介護施設、デイケアセンターなどで、高齢者が感染するケースも報告されています。

 

 

●手足口病・ヘルパンギーナ

 

手足口病は、手と足、口の中の粘膜に水疱を伴う発疹ができる急性ウイルス感染症。2歳以下の乳幼児が半数を占めます。のどの近くに大きな水泡ができると痛くて食事や水分が摂れなくなったり、38度以下の微熱が出たりする人もいます。

ヘルパンギーナは、突然38度以上の高熱が出て、口蓋垂(のどちんこ)の周辺に水ぶくれのような水疱ができる病気。手足口病との違いは、手足口病は微熱で済む場合が多いのに対し、38度以上の高熱が出ること、そして、水疱は口の中だけに限られることです。

 

 

●RSウイルス感染症

 

2歳までにほぼ100%の人が1度は感染するとされている呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。感染力が非常に高く、一方では免疫の出来方が弱いためくり返し感染します。

ただし回数がふえるほど軽くなり、2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんど。乳幼児では細気管支炎、肺炎など重症化しやすいため、注意が必要な感染症です。

 

 

これらの感染症にはワクチンはないので、特に小さなお子さんがいる場合は、

 

  • こまめな手洗い・手指消毒・うがい
  • ドアノブや手すり、おもちゃなどは、こまめに「まましゅっしゅ」で除菌

 

といった予防を徹底してくださいね!

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